体表超音波1

80歳女性
前頚部の腫脹を自覚し受診。
触診にて結節性病変を認めた。圧痛なし。
精査目的にて甲状腺超音波検査を施行。
動画3本、静止画1枚を示す。
峡部から右葉にかけて認める結節について次の問いに答えよ。

〈血液検査データ〉 ()内は施設内基準値
TSH(IFCC):4.37 mIU/L(0.38~5.38 mIU/L)
F-T3:2.99pg/mL(1.68~3.67pg/mL)
F-T4:0.92ng/dL(0.70~1.48 ng/dL)
サイログロブリン:191.0ng/mL(0.0~33.7ng/mL)

甲状腺超音波 横断像(No22.23_1)

  甲状腺超音波 横断像(No20-21_1)

甲状腺超音波 縦断像(No20-21_2)

  甲状腺超音波 縦断像(No20-21_2)

甲状腺超音波 カラー(No20-21_3)

  甲状腺超音波 カラー(No20-21_3)

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  甲状腺超音波画像 画像A

設問20
誤っている超音波所見はどれか。

① 形状は不整である。
② 微細高エコーを認める。
③ 境界は不明瞭粗雑である。
④ 境界部低エコー帯は整である。
⑤ ドプラ法で結節内への血流(貫通血管)を認める。

設問21
超音波所見より考えられるのはどれか。

① 乳頭癌
② 髄様癌
③ 腺腫様結節
④ 悪性リンパ腫
⑤ 濾胞性腫瘍(濾胞癌・濾胞腺腫)